港湾の諸活動に起因する温室効果ガス排出への社会的関心が強まっています。
横浜港では、港湾機能を維持しつつ、温室効果ガスを抑制するため、以下のような取り組みを行っています。
環境配慮型ターミナルの検討
環境にやさしい港づくりを進めるため、コンテナターミナルの維持修繕工事で発生する廃棄物の発生抑制に努めるほか、発生したアスファルトガラやコンクリートガラなどを再資源化施設で処理するなどのリサイクルを進めています。
また、既存ターミナルや今後整備するターミナルについて、荷役機械のハイブリッド化や電化のサポート、再生可能エネルギーの活用、LED照明の導入、海外での導入が始まっている停泊中の船舶への陸上電力供給等を検討し、環境にやさしい港づくりを進めていきます。
グリーン物流などモーダルシフトの推進
地球温暖化防止に向け、国内コンテナ輸送では内航船舶、はしけ、鉄道などを活用したグリーン物流(環境負荷の少ない物流)へのモーダルシフトが推進されています。
横浜港から東京港・千葉港を海上で結ぶ「はしけ輸送」は、一度にトラック80台以上に匹敵する大量の海上コンテナを輸送することが可能です。(陸上輸送と比較して80%程度CO2削減)。CO2削減に加え、首都圏や港周辺の道路混雑の軽減を図ることが期待されています。
ゆっくり走ろう横浜港
横浜港における脱温暖化対策のひとつとして、「CO2・事故・コスト削減」を目指す「ゆっくり走ろう!横浜港」の取組みが平成22年度から港湾関係者等の協働により推進されています。
当社も、啓発キャンペーンなどこうした取組みに参加するとともに横浜港の利用者に呼びかけを行うなど推進しています。
稚魚の放流
横浜港の水生生物の維持培養の一環として、マコガレイやカサゴ、ヒラメなどの稚魚を放流しています。
また、2006(平成18)年より小中学生を対象とした稚魚放流体験イベントを行っています。2012(平成24)年で7回目を迎えた同活動では、本牧ふ頭海釣り公園でクロダイの稚魚を放流しました。
放流活動を通じ、水生生物の維持培養に努めるとともに、海域環境保護の重要性を伝えています。
海上・海底清掃
横浜港では環境改善を図るため、海上や海底の清掃活動を行っています。
また、当社では横浜市内の漁業協同組合と協力して、漁業者が底引き網漁などで横浜港内の海底から引き上げたゴミを回収・処分しています。